私とポッサムメリノの出会い

ニュージーランドとの縁

私のポッサムメリノとの出会いは、学生時代のニュージーランド留学にさかのぼります。美しい自然に囲まれた日々の中で、現地の人々が寒い日でも快適に過ごしている秘密を知りました。それがポッサムメリノでした。

最初は小さなお土産ショップで見つけた手袋。 「これは何でできているの?」 と尋ねると、店主は「ポッサムとメリノウールの混紡よ。ニュージーランドの宝物なんだから、ぜひ試してみて」と笑顔で勧めてくれました。

留学を終えた後も、定期的にニュージーランドを訪れるたび、私のスーツケースには必ずポッサムメリノのアイテムのための空きスペースを確保していました。手袋に始まり、靴下、マフラー、帽子と少しずつコレクションは増えていきました。

子育てと自然の中での発見

帰国後、結婚し子どもが生まれると、新たな気づきがありました。子どもと一緒に外遊びをする機会が増え、園舎がなく1日中、自然の中で過ごす「森のようちえん」に通わせるようになると、一年中外で過ごす時間が長くなりました。

朝露で濡れた草原、冷たい風が吹く森の中、雨上がりの公園…。そんな環境の中で、子どもも私も冷えと寒さに悩まされるようになりました。

私の子どもは過敏症とアトピーがあり、この経験から食生活や暮らし全体を見直すきっかけとなりました。子どもはとても敏感で、長い間どんな靴下も「チクチクする」と言って履けずにいました。

ある日、以前ニュージーランドで購入したポッサムメリノの靴下を履いてみると、不思議なことに足元が濡れても暖かさをキープしてくれました。森の中で長時間過ごしても、冷えから解放されていたのです。

「これだ!」と思った私は、子どもにもポッサムメリノの靴下を履かせるようになりました。すると、「これなら気持ちいい」と言って喜んで履いてくれ、「足が冷たい」と言わなくなり、外遊びをもっと楽しめるようになったのです。

40代の冷え性との闘いとポッサムメリノの恩恵

そして40代に入ると、私自身も年齢とともに冷え性に悩まされるようになりました。特に手先や足先の冷えが日に日に厳しくなり、冬はもちろん、エアコンの効いた室内でも指先が痛むほどに冷えることがありました。

キーボードを打つ仕事中も、指が動かしにくく感じることも。そんな時、ふとポッサムメリノのハンドウォーマーを思い出し、デスクワーク用に指先が使えるタイプを愛用するようになりました。すると不思議なことに、指先の痺れや痛みが軽減。集中して作業ができるようになったのです。

夜の冷えも深刻で、就寝時に足が冷たくて眠れない日々が続いていました。湯たんぽや電気毛布に頼る生活でしたが、ポッサムメリノのソックスやレッグウォーマーをお風呂上りに履くようになってからは、自然な暖かさで冷えることなく朝まで快適に眠れるようになりました。

年齢とともに増す冷えの悩みに、ポッサムメリノは私の強い味方になっていたのです。

寒い地域での生活と周囲への広がり

その後、家族の事情で寒い地域に引っ越すことになりました。厳しい冬の寒さに、ポッサムメリノは私たち家族の強い味方になりました。

朝の冷え込み、日中の寒風、夜の冷え込みと、一日中寒さと向き合う生活の中で、ポッサムメリノなしでは過ごせないほどに頼るようになりました。特に子どもの外遊びの時間も、保温力抜群のポッサムメリノのおかげで安心して見守れるようになりました。

そんな私の様子を見た友人たちから「その手袋、素敵ね」「その靴下、どこで買ったの?暖かそう」と声をかけられるようになりました。「ニュージーランドで買ったの」と答えると、「欲しい!」という声が次々と。

最初は家族や友人のためにニュージーランド旅行の際に買って帰っていましたが、徐々に注文が増え、「もっとみんなに使ってもらいたい」という思いが強くなり、本格的に輸入を始めることを決意しました。

ポッサムメリノ・ラボの誕生

こうして生まれたのが「ポッサムメリノ・ラボ」です。単に商品を販売するだけでなく、ニュージーランドの自然が育んだ素晴らしい素材の魅力を日本の皆さんにもっと知ってもらいたい、自然と共に子育てする家族の手助けになりたい、そして私と同じように年齢とともに冷えに悩む方々の力になりたい、そんな思いを込めています。

留学生だった私が、ママになり、冷え性に悩む40代を経て、そして今ポッサムメリノの魅力を伝える立場になるとは、当時は想像もしませんでした。しかし、このポッサムメリノとの出会いは、私の人生を豊かに彩ってくれています。

これからも、天然素材の心地よさ、自然の恵みの素晴らしさを多くの方に伝えていきたいと思っています。

オーナー自己紹介

こんにちは、ポッサムメリノ・ラボのオーナーの早川です。

40代になり、自然と共に歩む暮らしを大切にしている一児の母です。趣味は畑での家庭菜園や手仕事。季節の野菜を育てることで自然のリズムを感じ、編み物や刺繍といった手仕事の時間も大切にしています。

私の子どもは過敏症とアトピーがあり、この経験から食生活や暮らし全体を見直すきっかけとなりました。子どもはとても敏感で、長い間どんな靴下も「チクチクする」と言って履けずにいましたが、ポッサムメリノの靴下だけは例外。「これなら気持ちいい」と言って喜んで履いてくれたことで、寒い冬も暖かく過ごせるようになりました。この体験が、ポッサムメリノへの信頼をさらに深めるきっかけになりました。

子どもが森のようちえんに通い始めたことをきっかけに、自然の中での遊びや学びの大切さを再認識。その中で感じた「自然素材だけど暖かく、敏感な子どもでも喜んで身につけるものを」という思いが、ポッサムメリノ・ラボの活動につながっています。

子どもとの生活を満喫しながら、自然と調和する暮らしを模索し続ける日常。そんな中から生まれた「ポッサムメリノ・ラボ」を、どうぞよろしくお願いいたします。

ポッサムメリノとは?

カシミヤより暖かい

ポッサム(フクロギツネ)はシロクマやトナカイと同じ毛を持っており、その毛は中が空洞になっており、そこに空気を含むことでとても軽くて暖かです。研究によりポッサムメリノはウール単体やカシミアより暖かいことが証明されています。

ウールより軽い

ポッサムメリノはポッサムの毛とニュージーランドの高品質なメリノウールとのブレンドで作られておりとてもふわふわで空気を含んでおり軽いのです。

サステナブル

ポッサムは人間によりオーストラリアからニュージーランドに連れてこられた外来種です。ニュージーランドでは固有の動物や植物を脅かす害獣として駆除されています。

ポッサムメリノは温かさ、柔らかさ、そしてサステナビリティを捉えたユニークな素材です。私たちのコレクションは、環境への配慮と自然資源の保護への責任を反映し、丁寧に作られています。

ポッサムメリノは、ニュージーランドの在来林を保護するために、駆除された外来種であるポッサムの毛皮を利用することでエコシステムの保全に貢献しています。